岩盤調査
岩盤等の地山状況を把握するためのさまざまな調査を行うことができます。調査方法は、測定や目視・打診等による各種問題に最適な方法を提案いたします。機器を用いた施工管理も実施可能です。
地下空洞施設の維持管理
内空相対変位測定
コンバージェンスメジャーを用いて、トンネルの内空変位を測定します。定期的に継続して測定することで初期値からの変位量を算出し、岩盤の挙動を推測します。
距離測定
光波測距儀(トータルステーション等)を用いて2点間の距離を測定します。
クラック幅測定
吹付コンクリートに生じるクラックの幅をクラック計で測定します。季節変動(温度変化)を加味し、異常がないかを確認します。
シュミットロックハンマー
ハンマー打撃による岩盤の反発度を測定します。岩盤の基本物性として圧縮強度を推定する資料になります。
坑壁調査
坑壁調査として、打診音検査、坑壁スケッチ(目視検査)、地中レーダ探査等の調査を行います。
UAV測量
ドローン(UAV)を用いたレーザ測量を行います。地形判読技術と合わせ、急勾配箇所、土砂崩れ危険箇所等の推定が可能です。
地下空洞建設に伴う調査
(初期)応力測定
掘削により岩盤内の応力が解放されたときに生じる岩盤のひずみを基に、岩盤の地圧を測定します。地下空洞の力学的な安定性を評価する資料になります。
孔内試験
ボーリング孔を使って岩盤の特性を直接調査する試験一式を孔内試験といいます。代表的なものは、孔内載荷試験、現場透水試験、速度検層等があります。
弾性波試験
坑壁に受振器を設置し、起震点からの打撃による波の伝わり方から岩盤内の速度構造を把握します。
空洞安定解析
地下空洞を設計するにあたって、調査等により得られた物性値を基に、数値解析を行い、空洞の安定性を評価します。
ボーリング調査
ワイヤーライン掘削
連続したコアを回収します。ロッドを昇降する必要がなく、掘削孔へ与える影響を小さくすることができます。
キャリバー検層
検層装置を使って孔壁の位置を連続的に測定することで、孔径の変化や崩壊がないか等を調査します。
PS検層
孔内に受振器を設置し、ハンマー打撃による波動からP波とS波の伝搬時間を判読します。地盤内の速度構造がわかります。
ボアホールスキャナ検層
孔内にスキャナを下ろし、360°の展開画像を記録します。孔壁の割れ目、岩脈等を確認することができます。
岩石試験
ボーリングによりコアを採取し、室内試験により岩盤の特性を把握します。
水理調査
透水試験
孔内水位を人為的に変動させ水位状況変化を記録し、地盤の透水係数を求めます。
間隙水圧測定
孔内に間隙水圧計を設置し間隙水圧を測定します。また、パッカーによって孔内上部と下部を分断し、地山の水位と深部間隙水圧を同時測定することで、より詳細な水理状況を把握することができます。
温度検層
温度センサを孔内に挿入し、孔内の温度を連続的に測定します。光ファイバによる温度検層も実績があります。
フローメーター検層
孔内の水の流れを計測することで、地下水の流動状況と水利構造を推定、評価します。
その他
井戸洗浄
水位観測異常の解消、注水機能強化(目詰まり解消)などの目的のため井戸洗浄を実施します。老朽化が進んでいる場合には坑壁が崩れる危険性があるため、事前にカメラで内部を観察してから施工します。